【2024年冬版】ダイキンエアコンが運転しない!原因と対処法5選|寒波で増えた依頼トップトラブル

「エアコンのスイッチを入れても動かない…」
そんな経験はありませんか?
2024年の冬は例年を上回る寒波が続き、私たち中部空調サービスにも「エアコンが運転しない」「電源が入らない」という修理依頼が数多く寄せられました。
寒い時期にエアコンがまったく動かないと、室内が一気に冷え込み、体調不良や業務への支障を招きます。
特にオフィスや工場では作業環境が悪化し、生産ラインが止まるなど、事業運営にも深刻な影響を与えかねません。
慌てて修理を依頼する前に、まずは自分で確認できるポイントを順番にチェックしてみましょう。
意外と簡単な原因で復旧できるケースも少なくありません。
この記事では、2024年冬に多く寄せられたトラブルのひとつである「エアコンが運転しない」症状について、ダイキン製エアコンを中心に原因と対処法を解説します。
最後には修理をスムーズに進めるための準備ポイントもご紹介します。
目次
- 冬に多い「運転しない」原因(チェックリスト)
- まずは安全確認!運転しないときの初期チェック
- 運転ランプの状態別対処法
- 運転しないときに試す復旧方法
- リモコンの電池切れ・誤操作をチェック
- ブレーカーや電源プラグの確認
- エラーコードが表示されている場合の対応
- やってはいけないこと
- それでも直らない場合は専門業者へ依頼
- 修理依頼前に準備しておくこと
- まとめ:焦らず順番に確認
1. 冬に多い「運転しない」原因(チェックリスト)


冬は気温・降雪・湿気の影響で、エアコンが安全停止や起動不可になりやすい季節です。
下記の原因は、いずれも「暖房が効かない」ではなくまったく運転しない/立ち上がらない症状を引き起こします。
1. 室外機の着雪・吸排気の塞がり
- 症状の目安:起動してすぐ停止、運転ランプ点滅、室外機ファンが回らない。
- 原因:吹出口・吸込口に雪や氷、ビニール・段ボール等が密着。
- 対処:周囲30cm以上を除雪・除去。氷はぬるま湯でゆっくり溶かす(熱湯・叩く行為はNG)。
2. ドレン凍結(排水の凍り・満水検知)
- 症状の目安:短時間で停止を繰り返す/まったく立ち上がらない。
- 原因:ドレンパンや排水ホースが凍結し、排水できず安全装置が作動。
- 対処:屋外の排水口・ホースの凍結を解除(ぬるま湯)。再発防止に保温材・ヒーターの検討。
3. 強風・吹雪によるファン始動不良
- 症状の目安:強風時のみ起動できない/過電流保護で停止。
- 原因:吹き返しでファンが回り出せない、雪がファンハウジングに噛み込む。
- 対処:風向を避ける設置(簡易風防・位置変更)、着雪を除去。
4. 低温環境での保護停止・凍結防止制御
- 症状の目安:低温日だけ起動しない/すぐ停止。
- 原因:外気温の極端な低下で、機器保護制御が働き起動を見合わせる場合。
- 対処:室外機まわりの通風・除雪を徹底。必要に応じて底板ヒーター等の対策を検討。
5. 電源系トラブル(冬の同時使用・結露での誤作動)
- 症状の目安:反応なし/ブレーカーが落ちる/復帰しても再停止。
- 原因:ヒーター類の同時使用で容量超過、湿気・結露による漏電ブレーカ作動、コンセントの接触不良。
- 対処:専用回路・専用コンセントを使用、延長コードは使用禁止、ブレーカ容量・漏電の点検。
6. リモコン電池の低温劣化・設定ロック
- 症状の目安:リモコン操作で反応せず、本体の応急運転では動く。
- 原因:低温で電池電圧が低下/チャイルドロック・週間タイマー・集中制御が有効。
- 対処:電池交換(極性確認・推奨電池使用)、ロック解除・タイマー無効化。本体スイッチでの起動確認。
7. ルーバー・吸込グリルの凍結・固着
- 症状の目安:電源は入るが、ルーバーが開かない/異音後に停止。
- 原因:結露が凍結して可動部が固着、モータ保護で停止。
- 対処:電源OFFで自然解凍。強制開閉・無理な手動操作は故障の原因。
8. 設置環境の積雪リスク
- 症状の目安:積雪時のみ起動不可/繰り返し停止。
- 原因:低い架台・狭小スペースで積雪が直撃、吸排気が確保できない。
- 対処:かさ上げ架台・防雪フード・防雪板等で吸排気経路を確保。
ポイント:上記は「運転しない(完全停止)」に直結する冬要因です。確認後も改善しない・再発する場合は、機器保護が働いている可能性が高いため専門点検をご依頼ください。
2. まずは安全確認!運転しないときの初期チェック

エアコンが運転しないとき、最初に行うべきことは安全確認です。
- 室内機や室外機から焦げ臭いにおいがしないか
- 異常な音や振動が発生していないか
- 室外機の周囲に雪や氷が詰まっていないか
- 雷や強風による外部からの衝撃がないか
もし焦げ臭いにおいがある場合は、すぐに運転を停止してブレーカーを落としてください。
そのまま運転を続けると、火災など重大な事故につながる恐れがあります。
また、室外機が雪に埋もれていると運転が止まることがあります。
3. 運転ランプの状態別対処法
ダイキン製エアコンでは、運転ランプ(緑色)の状態によって確認するべきポイントが変わります。

ランプが点滅している場合
- エアコンを停止する
- 電源プラグを抜く、またはブレーカーをOFFにする
- 1分後に再度ONにして運転を開始
一時的な誤作動であれば点滅が消え、正常運転に戻ります。
再び点滅する場合は内部故障の可能性が高いため、使用を中止して専門業者に依頼してください。
ランプが消灯している場合
- 電源プラグがしっかり差し込まれているか確認
- エアコン専用ブレーカーが落ちていないかチェック
抜き差しやブレーカー操作だけで復旧することもあります。
ランプが点灯している場合
吹出口が開いた後、すぐに風が出なくても故障ではない場合があります。
数分待っても変化がなければ、次の手順に進みましょう。
4. 運転しないときに試す復旧方法
運転ランプの確認後も動かない場合は、以下の手順を順番に試してください。
4-1. ブレーカーを落として本体をリセット
- エアコンを停止する
- エアコン専用ブレーカーをOFFにする
- 1分間待機して内部基板の電荷を放出
- ブレーカーをONに戻し、リモコンで運転
一時的な制御誤作動ならこれで復旧することがあります。
何度も同じ症状が出る場合は専門業者に点検を依頼してください。
4-2. 応急運転(強制運転)ボタンを使用

ダイキン機には、室内機パネル内に「応急運転」または「運転/停止」ボタンが付いている場合があります。
- 室内機の前面パネルを開く
- 応急運転ボタンを押す
- 応急運転で動く → リモコン不具合や設定ミスの可能性あり
- 応急運転でも動かない → 本体や電源側の不具合が疑われます
4-3. フィルターと吹出口を確認

- フィルターが目詰まりしていないか確認
- 吹出口やルーバーに障害物がないか確認
清掃後は必ず乾燥させてから取り付けてください。
4-4. 室外機まわりを確認
- 吸排気方向を30cm以上確保
- 冬は冬場は着雪・着氷に注意
- 着雪は取り除き、必要であれば簡易の雪よけを検討
5. リモコンの電池切れ・誤操作をチェック
実はリモコンが原因で「動かない」という依頼は非常に多いです。
5-1. 電池を確認
- 電池残量が十分か
- プラス・マイナスが正しい向きで入っているか
- ダイキン推奨のマンガン乾電池を使用しているか
アルカリ電池は液漏れで故障の原因になるため避けましょう。
5-2. 赤外線発光の確認
スマホカメラでリモコンの先端を撮影し、ボタンを押したときに光が見えれば正常です。
光が見えなければリモコン故障の可能性が高いです。
リモコンが原因と考えられる場合はこちらをご覧ください→【自分でできる!】リモコン操作でエアコンが動かない時、確認すべきこと
6. ブレーカーや電源プラグの確認
エアコンが完全に反応しない場合は、電源が届いていない可能性があります。
- ブレーカーが落ちていないか確認
- 室内機・室外機の電源プラグが抜けていないか確認
- 延長コードは使用せず、専用コンセントを利用
ブレーカーが落ちていた場合は一度上げてみましょう。
何度も落ちる場合は漏電や内部故障が考えられるため、すぐに使用を中止してください。
7. エラーコードが表示されている場合の対応
ダイキン製エアコンには自己診断機能が搭載されており、故障が発生するとリモコンや本体ランプにエラーコードが表示されます。
確認手順
- リモコンや本体のランプを確認
- 表示された英数字(例:A1、C4、E1)をメモ
- 取扱説明書や当社ブログで内容を確認
よくあるエラーコード例:
- A5:室内機の熱交換器異常
- C4:室内機の温度センサー異常
- E1:通信エラー
修理依頼時は、このエラーコードを伝えると部品手配や作業準備がスムーズになります。
補足:
一時的な誤作動の場合、ブレーカーを1分間落として再投入することで改善することもあります。
エラーコード一覧はこちらをご覧ください → ダイキンエアコンのエラーコードと対処法まとめ
8. やってはいけないこと
誤った対応は故障を悪化させるだけでなく、感電や火災のリスクもあります。
- 室内機や室外機を自分で分解する
- 叩いたり揺すったりして復旧を試みる
- 延長コードで運転する
- 異臭・煙が出ている状態で運転を続ける
9. それでも直らない場合は専門業者へ依頼

以下の症状に当てはまる場合は、無理に使用せず中部空調サービスにご相談ください。
- エアコンが全く動かない
- 運転ランプが点滅し続ける
- ブレーカーが何度も落ちる
- 室外機が雪に埋もれていないのに運転しない
- エラーコードが表示されている
症状が続いたまま放置すると、故障が悪化して修理費用が高額になる場合もあります。
ダイキン製エアコンは内部構造が複雑なため、必ず専門業者に依頼しましょう。
10. 修理依頼前に準備しておくこと
修理をスムーズに進めるため、以下の情報を事前に準備してください。
- エアコンの型式(室内機側面や取扱説明書で確認)
- 表示されているエラーコード
- 症状が出始めた時期や使用状況
- 設置年数や過去の修理履歴
11. まとめ:焦らず順番に確認
冬の寒い時期にエアコンが動かないと焦りますが、落ち着いて以下の順に確認しましょう。
- 安全確認(異臭・異音・雪や氷の付着)
- 冬特有の原因チェック(雪害・凍結・強風など)
- 運転ランプの状態確認(点滅・消灯・点灯)
- ブレーカー1分リセット
- 応急運転ボタンで確認
- リモコンの電池・赤外線チェック
- エラーコード確認
それでも改善しない場合は、必ず専門業者にご相談ください。
中部空調サービスは岐阜・愛知・三重を中心に対応し、迅速で丁寧な作業をお約束します。
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