【2024年冬】業務用エアコンが暖まらない主な原因4つと対策

「暖房をつけているのに部屋が暖まらない…」
「朝一番の出勤時、エアコンを入れても寒くて作業がはかどらない…」
冬場になると、このようなお悩みを感じたことはありませんか?
特に工場やオフィス、店舗などでは、 室内が暖まらないことで作業効率が低下したり、従業員の体調管理に影響が出たりと、業務に大きな支障をきたすこともあります。
2024年冬も「暖まらない」という相談は多く、業種を問わず幅広い現場で発生しました。
放置すると、寒さによる作業効率低下だけでなく、体調不良やヒートショックなど健康面のリスクにもつながります。
本記事では、「暖まらない」原因と事前にできる対策をわかりやすく解説します。
目次
冬場によくある「暖まらない」トラブル
業務用エアコン(天井カセット型など)は、冬の快適な職場環境を支える必須設備です。 それでも「設定温度まで上がらない」「風がぬるい」といった不具合は毎年発生します。 原因は一つではなく、室内機・室外機・冷媒系・設定の複合要因であることも少なくありません。
暖まらない主な原因4つと対策
1. フィルターや熱交換器の目詰まり
フィルターや熱交換器にホコリ・油分が蓄積すると、吸い込み/吹き出しの空気抵抗が増え、 熱交換効率が低下します。結果として、設定温度に到達しにくく、電力消費も増加します。

よくある症状
・吹き出す風が弱く、ぬるい
・室内機からホコリや黒いカビが落ちてくる
・電源を入れてもしばらく暖かくならない

対策
・週1回を目安にフィルターを掃除する
・清掃後はしっかり乾燥させてから取り付ける
・年に1〜2回は専門業者による分解洗浄を依頼する
2. 室外機周りのトラブル(雪・凍結・障害物)
暖房時の室外機は外気から熱を取り込みます。吸排気が妨げられると能力は急落。 雪で吸気口が塞がれたり、落ち葉・段ボール・植木鉢などで風がこもると運転保護が働く場合もあります。

よくある症状
・室外機のファンが回っていない
・室外機の前に雪や落ち葉が積もっている
・室外機の周囲が凍結している
・異音や振動が大きい
対策
・室外機の前後30cm以内に物を置かない
・降雪時はこまめに雪かきを行い、室外機周りを清潔に保つ
・日よけやよしずを設置し、直射日光や雪の影響を和らげる
3.冷媒ガス不足
冷媒は「熱を運ぶ媒体」です。不足するとコンプレッサーは動いても熱移動が足りず、温風が出ません。 長年使用・配管振動・継手の緩みなどが漏れの要因です。

よくある症状
・風は出ているが全く暖かくならない
・室外機から「シュー」という音がする
・配管の接続部に油汚れや湿り気がある

対策
・自分でガスを補充するのは危険
・必ず専門業者に点検を依頼する
・ガス補充と漏れ箇所の修理を同時に実施することが重要
4. 設定や操作ミス
意外と多いのが設定や操作ミスです。
特に複数人でリモコンを共有している場合や、機能が多い業務用エアコンでは注意が必要です。

よくある症状
・冷房や送風モードになっていた
・設定温度が低いままだった
・タイマーや不在ECO機能が作動していた
対策
・モードを「暖房」に設定しているか確認
・設定温度は20℃〜23℃程度が目安
・取扱説明書を確認し、基本操作を理解しておく
自分でできる事前チェックリスト
- フィルターは清掃済みか(目視で詰まりなし)
- 室外機周辺に物や雪・氷がないか(吸排気確保)
- モードが暖房で、設定温度が適切か
- 異音・異臭・異常振動がないか
- 各室の温度ムラが大きい場合は吹き出し方向を調整
これらを確認しても改善しない場合は、無理に使用を続けず、早めに専門業者へ点検を依頼することが大切です。
定期点検の重要性
2024年冬の修理依頼では、定期点検をしていれば防げたトラブルが多数ありました。 設備を止めないための一番の近道は「予防保全」です。
- 突発故障を防ぎ、業務への影響を最小化
- 消耗部品の早期発見・計画交換で長寿命化
- 熱交換効率の維持で電気代を抑制
- 漏電・発熱など安全リスクの低減
当社では、フィルター清掃から内部洗浄、冷媒・電装・ドレン系の総合点検まで 定期保守点検サービスを提供しています。繁忙期前の実施がおすすめです。
まとめ
2024年冬も「暖まらない」という相談が多数寄せられました。
原因はフィルターや室外機、冷媒ガス不足、設定ミスなどさまざまですが、事前の点検と日常管理で予防できるケースが多くあります。
2025年冬を快適に過ごすためにも、
・事前チェックを行う
・定期点検を取り入れる
・不具合があれば早めに専門業者もしくは当社へ相談する
これらを意識し、快適で安心な職場環境を整えましょう。
暖房トラブルでお困りの際は、中部空調サービスまでお気軽にお問い合わせください。