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空調効率低下の原因?エアコンのショートサーキットとは??

エアコンを使っていると「なんだか効きが悪いな」と感じることはありませんか?その原因のひとつに「ショートサーキット」という現象があるかもしれません。今回は、このショートサーキットについて詳しくご紹介し、どのように対策をすればよいかをお伝えします。

ショートサーキットとは?

エアコンにおけるショートサーキットは、室内機の場合、エアコンの吹き出し口から出た冷たい(または暖かい)空気が、そのまま吸い込み口に戻ってしまう現象を指します。室外機の場合、ファンからの風が障害物に当り正常に排熱されず、そのまま背面の熱交換器に戻ってしまうサイクルを指します。

本来、エアコンは部屋全体の空気を循環させ、室温を均一に調整します。しかし、何らかの理由でエアコンの周囲に障害物があったり、空気の流れが妨げられたりすると、吹き出した空気がそのままエアコンに戻ってしまいます。これがショートサーキットです。

ショートサーキットが発生する原因

1.エアコンの前に家具や物が置かれている場合

吹き出し口の前に家具やカーテンなどの障害物があると、エアコンから吹き出した風が障害物にぶつかり、再び吸い込まれてしまいます。これにより、部屋全体に空気が循環しなくなり、エアコンの効率が大幅に低下します。

2.エアコンの設置場所が狭い場合

室外機が壁や塀に挟まれた狭い場所に設置されている場合、エアコンがうまく風を循環させることができず、ショートサーキットが発生します。特に、室外機の前に障害物があると、風が十分に流れず、効率が悪くなることがあります。

3.風向調整ルーバーやカバーの使用

市販されている風向調整ルーバーやカバーを取り付けることで、ショートサーキットが発生することがあります。特に、エアコン本体や室外機に適合していない部品を使用すると、吹き出し風が正しく流れず、逆にエアコンの性能が落ちることがあります。

ショートサーキットの影響

ショートサーキットが発生すると、エアコンの効率が著しく低下します。その影響は以下のような形で現れます。

1.冷暖房効率の低下

エアコンが吹き出した空気をすぐに吸い込んでしまうため、部屋全体を冷やしたり温めたりすることができません。結果として、エアコンの設定温度をいくら変えても、部屋の温度が思うように下がらず、快適な室内環境が保てなくなります。

2.電気代の増加

ショートサーキットが発生すると、エアコンは必要以上に働かなければならなくなります。効率の悪い状態でエアコンを運転させ続けると、消費電力が増え、結果的に電気代が高くなる原因となります。

3.機器への負担

ショートサーキットが続くと、エアコン自体に余分な負担がかかり、最終的には故障の原因となることもあります。特に、室外機が熱を十分に放出できないと、コンプレッサーや基板に負担がかかり、修理が必要になることがあります。

ショートサーキットの対策方法

ショートサーキットが発生している場合でも、いくつかの対策を講じることで問題を解決できます。

1.エアコン周辺の整理整頓

エアコンの吹き出し口や吸い込み口の近くに家具やカーテンなどの障害物がある場合、それを移動させるだけでショートサーキットを防ぐことができます。吹き出し口の前にはできるだけ何も置かないようにし、空気がスムーズに流れる環境を作りましょう。

2.室外機の設置場所を確認

室外機が狭い場所や壁に囲まれて設置されている場合、風が十分に流れずショートサーキットが発生しやすくなります。可能であれば、室外機の位置を変更したり、周囲のスペースを確保することが望ましいです。

3.風向調整ルーバーの正しい使い方

市販の風向調整ルーバーやカバーを使用する場合は、エアコンに適合しているかを確認しましょう。また、風向をうまく調整することで、ショートサーキットを防ぐことができます。取り付け方が不適切だと逆に空気の流れを悪化させてしまうため、注意が必要です。

ショートサーキットが疑われる場合のチェックリスト

エアコンの効きが悪いと感じたら、まずはショートサーキットが発生していないか、次のチェックリストで確認してみましょう。

1.吹き出し口や吸い込み口の近くに障害物がないか?

2.室外機の前に障害物がないか?

3.市販のルーバーやカバーが正しく取り付けられているか?

4.室外機が狭い場所に設置されていないか?

エアコンの効きが悪い原因として、意外と見逃されがちな「ショートサーキット」。適切な対策を講じることで、エアコンの効率を改善し、快適な室内環境を保つことができます。特に、店舗やオフィスなどでは空調のトラブルが営業に直結するため、早めの対応が必要です。もし、エアコンの効きが悪いと感じたら、一度ショートサーキットが発生していないかを確認してください。ショートサーキットが続いている場合、ダイキン製品ではエラーコードが冷房時:E3、暖房時:E4と表示されることがあります。

ショートサーキットを改善しても効きが悪いと感じるようでしたら、エアコンの耐用年数が超えていたり、故障の可能性もあります。そうした場合、中部空調サービスまでお問い合わせください。エアコンを確認し、正しい状況を把握した上で、修理や交換などのご提案をいたします。エアコンを15年以上使用されている場合、電気代が30〜50%下がる可能性もあるため、一度確認いただくことをおすすめします。