異音がする…現場でまず見る5つのポイント
― 「いつもと違う音」はトラブルのサイン ―
「エアコンから、今まで聞いたことのない音がする」
「運転中にガタガタ、キーンといった音が気になる」
このような異音に関するご相談も、現場ではよくあります。
異音は、空調機が出している不調のサインであることが多く、
放置してしまうと、思わぬ故障につながるケースもあります。
今回は、空調設備の点検・修理を行っている私たちが、
「異音がする」と聞いたときに、
まず最初に確認する5つのポイントをご紹介します。
ポイント① 音の種類と発生タイミング
まず大切なのは、どんな音が、いつ出ているかを把握することです。
・運転開始時だけ音がする
・冷房/暖房どちらかで音が出る
・常に同じ音が鳴っている
「カタカタ」「ゴー」「キーン」など、
音の種類によって原因の目安が変わります。
気づいた内容は、できるだけ具体的に整理しておきましょう。

ポイント② フィルターやパネルのズレ
比較的多いのが、
フィルターや前面パネルのズレ・取り付け不良です。
清掃後にしっかりはまっていなかったり、
わずかなズレが振動音につながることがあります。
一度フィルターやカバーを外し、
正しく取り付けられているか確認してみましょう。
ポイント③ 室外機まわりの状態
異音は、室外機側が原因になっているケースも少なくありません。
・室外機の上に物が置かれている
・周囲に落ち葉やゴミが溜まっている
・設置面が不安定になっている
こうした状態では、
振動音や金属音が発生することがあります。
室外機まわりの環境も、一度確認してみてください。
ポイント④ ファンや内部部品の劣化
長年使用している空調機では、
ファンやモーター、ベアリングなどの部品劣化により、
異音が発生することがあります。
この場合、外からの確認だけでは判断が難しく、
運転を続けることで症状が悪化する可能性もあります。
「音が以前より大きくなった」と感じたら、
早めの点検がおすすめです。
ポイント⑤ 使用年数と経年変化
設置から年数が経過している空調機は、
全体的な経年変化により、
以前はしなかった音が出るようになることがあります。
異音が気になり始めたタイミングと、
使用年数をあわせて考えることも大切です。
まとめ|異音は「早めの確認」が安心
異音は、空調機からの小さなSOSです。
「まだ動いているから大丈夫」と思わず、
早めに原因を確認することで、
大きな故障を防げることもあります。
気になる音がある場合は、
無理に使い続けず、
専門業者へ相談することをおすすめします。