暖房がしっかり効かない…そんな時に確認する5つのポイント!
暖房をつけているのに、なかなか部屋が暖まらない。
以前よりも暖房の効きが悪くなった気がする。
冬場になると、このようなご相談を多くいただきます。
暖房が効かない原因は、必ずしも空調機の故障とは限りません。
設定内容や設置環境、使い方など、現場で確認できるポイントが原因になっていることもあります。
今回は、空調設備の点検・修理を行っている私たちが、
「暖房が効かない」とご相談をいただいた際に、まず最初に確認する5つのポイントを分かりやすくご紹介します。
ポイント① 運転モード・設定温度の確認
まず最初に確認したいのが、運転モードと設定温度です。
意外と多いのが、暖房ではなく「送風」や「冷房」のまま運転されているケースです。
また、設定温度が低すぎると、
「運転しているのに暖まらない」と感じる原因になります。
複数人で操作する職場では、
知らないうちに設定が変更されていることもあるため、
一度リモコンの表示をしっかり確認してみましょう。
ポイント② フィルターや吹出口の汚れ
暖房運転時も、フィルターの汚れは大きく影響します。
フィルターがホコリで目詰まりしていると、空気の循環が悪くなり、
暖かい空気を十分に送り出すことができません。
また、吹出口にホコリが溜まっていたり、
物が当たって風の流れが妨げられている場合も、
暖房効率が下がる原因になります。
定期的なフィルター清掃と、
吹出口まわりの確認を行うことが大切です。

ポイント③ 室外機の状態と霜付き
暖房時には、室外機の状態も重要なチェックポイントです。
冬場は、室外機に霜が付着しやすくなります。
通常は「霜取り運転」によって自動的に対応されますが、
霜が多く付着している場合や、
室外機の周囲が雪や物でふさがれていると、
暖房能力が低下することがあります。
室外機の周囲に十分なスペースが確保されているか、
定期的に確認しましょう。
ポイント④ 風の出方・風向き
暖房運転時は、風の出方や風向きも重要です。
暖かい空気は上に溜まりやすいため、
風向きが上向きのままだと、足元がなかなか暖まりません。
風向きを下向きに調整したり、
サーキュレーターを併用することで、
体感温度が改善するケースもあります。
「暖房はついているのに寒い」と感じる場合は、
風の出方にも注目してみましょう。
ポイント⑤ 使用年数と経年劣化
最後に確認したいのが、空調機の使用年数です。
長年使用している機器では、
部品の劣化や性能低下により、暖房能力が落ちていることがあります。
以前より暖まりが遅い、
設定温度を上げないと寒く感じる、
運転音が大きくなった、
といった症状がある場合は、
点検や更新を検討するタイミングかもしれません。
まとめ|暖房も「まずは基本チェック」から
暖房が効かないと感じたときは、
いきなり故障を疑うのではなく、
今回ご紹介した5つのポイントを順番に確認してみてください。
それでも改善しない場合は、
内部部品や冷媒など、専門的な点検が必要なケースもあります。
「これって点検が必要なのかな?」と迷った際は、
お気軽にご相談ください。