Public-service

公共施設

効きムラがある…現場でまず見る5つのポイント

― 場所によって暑い・寒いが違うとき ―

「同じ部屋なのに、場所によって暑さや寒さが違う」
「エアコンの近くは快適だけど、離れると効いていない」
このような効きムラのご相談も、現場ではよくあります。

効きムラは、機器の故障だけでなく、
風の流れや使い方、室内環境が影響しているケースも多く見られます。

今回は、空調設備の点検・修理を行っている私たちが、
「効きムラがある」と聞いたときに、まず最初に確認する5つのポイント
分かりやすくご紹介します。

ポイント① 風向き・風量の設定

まず確認したいのが、風向きと風量の設定です。
風向きが固定されていたり、
一方向にしか送風されていない場合、
室内に空気が均等に行き渡りません。

冷房時・暖房時ともに、
風向きを調整したり、スイング機能を使うことで、
効きムラが改善することがあります。

効きムラがある…現場でまず見る5つのポイント

ポイント② 室内のレイアウトや遮蔽物

室内のレイアウトも、効きムラに大きく影響します。

・高い棚や間仕切りがある
・カーテンやパーテーションで風が遮られている
・空調の風が人や設備に直接当たって止まっている

こうした状況では、
一部だけ冷えすぎたり、暖まらない場所が出てきます。

風の通り道が確保されているか、確認してみましょう。


ポイント③ 人数・使用状況の変化

室内の人数や使用状況が変わると、
想定していた空調負荷とズレが生じることがあります。

・以前より人が増えた
・機械やOA機器が増えた
・稼働時間が長くなった

このような変化がある場合、
一部で暑さや寒さを感じやすくなります。


ポイント④ サーキュレーターや扇風機の活用

効きムラ対策として、
サーキュレーターや扇風機の併用は非常に有効です。

空気を循環させることで、
室内全体の温度差を小さくすることができます。

特に天井が高い場所や、
広い空間では効果を感じやすい対策です。


ポイント⑤ 空調能力と部屋のバランス

設置されている空調機の能力が、
現在の部屋の広さや用途に合っていない場合、
効きムラが発生しやすくなります。

使用年数が長い場合は、
性能低下によってムラが出ているケースもあります。

改善しない場合は、
点検や能力の見直しを検討するタイミングかもしれません。


まとめ|効きムラは「空気の流れ」がカギ

効きムラは、
風の流れや使い方を見直すだけで、
改善するケースも多くあります。

まずは現場でできるポイントから確認し、
それでも解消しない場合は、
取り付けた業者、または専門業者へ相談することをおすすめします。