Need-help

困ったときは

冬にエアコンが暖まらない原因はこれ!家庭用・業務用のプロ直伝トラブル対策ガイド

冬になると「エアコンの暖房がなかなか暖まらない」というお問い合わせが一気に増えます。
ただし、一口に“暖まらない”と言っても、家庭用エアコンと業務用エアコンでは原因が大きく異なります。

本記事では、
①家庭向け(ルームエアコン)②企業向け(工場・倉庫・オフィス) に分けて、プロ目線でわかりやすく解説します。
「今すぐできるチェック」から「点検を依頼すべきサイン」まで、
今日から役立つ実践ガイドとしてご活用ください。


目次

  1. 【家庭向け】暖房が効かないときのチェックポイント
  2. 【業務用】工場・倉庫・オフィスで暖房が効かない原因
  3. 【企業向け】点検を依頼すべきサイン
  4. 中部空調サービスの暖房トラブル対応(企業向け)
  5. まとめ

1.【家庭向け】暖房が効かないときのチェックポイント

まずはルームエアコン(個人宅)で最も多い原因を紹介します。
ご家庭でできるチェックだけで改善することもあります。

1-1. フィルターの目詰まり

暖房が効かない原因として最も多いのが、フィルターのホコリ詰まりです。

フィルターが詰まると、

  • 風が弱くなる
  • 熱交換効率が下がる
  • 室内温度が上がらない

という“悪循環”が起きます。

▶ 改善ポイント

  • 2週間〜1か月に1度はフィルター清掃を行う
  • ペットのいる家庭は目詰まりが早いので要注意

1-2. 室外機まわりに障害物がある

暖房性能は、室外機がどれだけ外気を取り込めるかに大きく左右されます。

以下に該当すると能力が大幅に低下します。

  • 前に段ボールや植木鉢などが置かれている
  • 雪が積もっている
  • 落ち葉・ゴミがたまっている

▶ 改善ポイント

  • 室外機の前後50cm以上は必ずスペースを確保する
  • 雪の日はこまめに除雪する

1-3. 運転モードの誤設定

案外多いのが、暖房ではなく「自動」や「冷房」になっているケースです。

▶ 改善ポイント

  • リモコンで「暖房」設定になっているか確認する
  • 風量は「自動」か「強」に変更すると改善しやすい

1-4. 霜取り運転によって一時停止している

外気温が低い日には、室外機が凍らないように霜取り運転が入ります。

この間、

  • 風が弱くなる
  • 一時的に停止したように感じる
  • 冷たい風が出る

といった症状が出ますが、これは正常動作です。

▶ 改善ポイント

  • 5〜10分様子を見る
  • 頻度が異常に高い場合は点検が必要

1-5. 風向き(ルーバー)が下向きになっている

暖かい空気は“上へ”たまりやすいため、
ルーバーが下向きだと暖房効率が落ちてしまいます。

▶ 改善ポイント

  • 風向きを「水平(やや上)」へ変更する
  • サーキュレーターで空気を循環させるとさらに効果的

2.【業務用】工場・倉庫・オフィスで暖房が効かない原因

ここからは、企業で特に多い暖房トラブルを解説します。
家庭用とは原因が大きく異なり、環境要因が複雑です。

2-1. 暖気が天井付近に滞留する(企業あるある)

工場や倉庫は天井が高く、暖気が天井へ逃げる「上下温度差」が発生しやすい環境です。

▶ 起こりやすい場所

  • 天井高5m以上の倉庫
  • 軒の高い工場
  • 大型什器が多い作業場

▶ 改善ポイント

  • サーキュレーター・大型循環ファンの設置
  • 空調機の増設やレイアウト調整の検討

2-2. 室外機の吸気が妨げられている

企業では室外機が密集して設置されているケースが多く、
排気が別の室外機へ回り込むショートサーキットが起こりやすくなります。

▶ よくある例

  • 荷物が置かれて吸込み面が塞がれている
  • 近接しすぎて風の逃げ場がない
  • 倉庫の壁に囲われて熱がこもる

こうした環境では、エアコン本来の能力が十分に発揮できません。

2-3. 吸込み口(グリル)が塞がれている

天井カセット型では、吸込み口の下に荷物を置くと風を吸えなくなり、暖房が弱くなります。

▶ 改善ポイント

  • 吸込みグリルの真下は最低1mのクリアランスを確保する
  • 汚れが多い場合は分解洗浄を検討する

2-4. シャッターの開閉が多い

シャッターから冷気が入ると、
暖房の温度維持が物理的に不可能な状況になることもあります。

▶ 改善ポイント

  • シャッター近くに空調を増設する
  • のれん式カーテンや簡易間仕切りを設置する
  • 温度センサーの位置を見直す

2-5. 能力不足・老朽化

10年以上経過した業務用エアコンは、能力が大きく低下している場合があります。

▶ 改善ポイント

  • 更新(交換)により、消費電力が大幅に下がるケースも多い
  • 年間の電気代と維持費を見直し、トータルコストで検討する

3.【企業向け】点検を依頼すべきサイン

以下のような症状は、企業のエアコン故障で特に多いサインです。

3-1. 異音・振動が大きい

  • 「ガタガタ」「カラカラ」などの異音がする
  • 室外機の振動が通常より大きい

→ ファンモーター系のトラブルの可能性があります。

3-2. 霜取りが異常に頻繁

通常の霜取りであれば問題ありませんが、
氷が厚く固まる場合は冷媒ガス量不足やセンサー異常の可能性があります。

3-3. 部分的に暖まらないエリアがある

倉庫・工場で非常に多いトラブルです。
レイアウト変更や空気の流れで改善できる場合もあります。

3-4. 電気代が急に上がった

暖房の効率低下は、電気代の増加とセットで発生することが多いです。
機器の劣化や詰まりなどが原因になっていることがあります。


4. 中部空調サービスの暖房トラブル対応(企業向け)

当社では、企業の暖房トラブルに特化した点検・修理・更新提案を行っています。
特に工場や倉庫は環境要因が複雑で、“その現場に合わせた最適解”が必要です。

中部空調サービスが選ばれる理由

  • 工場・倉庫・オフィスの施工実績が豊富
  • メーカー(主にダイキン)との連携サポート
  • 点検から修理・更新までワンストップ対応
  • 風向・循環・配置改善など、運用改善のアドバイスも可能

対応内容

  • 暖房が効かない原因調査
  • 室外機・室内機の診断
  • 故障修理
  • 更新(入替)提案
  • 作業環境改善のアドバイス

「どこに相談すればいいかわからない」
「現場に最適な改善方法を教えてほしい」
そんな企業の設備担当者様を全力でサポートします。


5. まとめ

エアコンの暖房が効かない原因は、
家庭用と業務用でまったく異なります。

  • 家庭では「フィルター」「室外機」「風向き」
  • 企業では「環境」「レイアウト」「設備能力」

が改善ポイントの中心です。

もしチェックしても改善しない場合は、
早めの点検が暖房効率アップ・電気代削減・故障防止につながります。

企業の設備担当者様でお困りごとがあれば、
ぜひ中部空調サービスへお気軽にご相談ください。