公共施設の空調メンテナンス完全ガイド
公共施設の空調メンテナンスの重要性
市役所、公民館、学校、福祉施設などの公共施設において、空調設備は快適な環境を保つだけでなく、施設の衛生管理やエネルギー効率の維持にも欠かせません。特に、設備の老朽化が進む施設では、定期的なメンテナンスが故障予防とコスト削減につながります。
空調メンテナンスに必要な主な作業内容
- 定期点検(年2~4回):
- フィルター清掃・交換
- 熱交換器の汚れ確認と清掃
- 異音・異臭・異常振動の有無チェック
- 各センサー・配線の点検
- 冷媒漏れ検査:
- フロン排出抑制法に基づき、7.5kW以上の機器は定期的な冷媒点検が必要
- 点検結果は記録し、機器廃棄後も3年間保存が義務
- 内部洗浄・部品交換:
- 年1回程度、内部ファンやドレンパンなどの洗浄
- 摩耗部品の定期交換(ベルト、モーター等)
- ダクト清掃:
- 粉塵・カビの蓄積を防ぐため、3〜5年ごとの清掃
法令対応と施設管理者の責任
公共施設で使用される業務用エアコンは、法令(フロン排出抑制法)に基づく点検義務があります。特に以下の管理が求められます:
- 簡易点検(3ヶ月ごと)と定期点検(3年1回以上)
- 点検記録の作成・保存(紙または電子形式)
- 冷媒漏れ発見時の速やかな修理と報告
これらの義務を怠ると、指導・罰則の対象となる可能性があります。
空調点検の契約と業者選定ポイント
メンテナンス業者選定においては、以下の点が重要です:
- フロン類取扱技術者、第一種冷媒フロン類充填回収業者など、必要な資格の有無
- 定期報告書の提出可否(写真付き、作業日誌付きなど)
- 過去の公共施設対応実績
中部空調サービスのメンテナンス支援体制
中部空調サービスでは、各地の公共施設向けに、次のような支援を提供しています。
- 年間保守契約(定期点検+緊急対応)
- 冷媒漏れ検査、フィルター清掃、部品交換の一括対応
- 点検記録簿の作成支援、保存サポート
メンテナンス準備とチェックリスト
- 空調設備の台数・出力・設置年を把握する
- 最終点検日と今後のスケジュールを確認
- 機器に関する保証書・取扱説明書を整備
- フロン使用機器については冷媒量を記録