ニオイが気になる…現場でまず見る5つのポイント
― エアコンからイヤなニオイがするとき ―
「エアコンをつけると、なんとなくイヤなニオイがする」
「しばらく運転すると気にならなくなるけど、最初が臭う」
このようなニオイに関するご相談も、非常に多くいただきます。
エアコンのニオイは、
汚れや湿気、使用環境などが原因となっているケースがほとんどです。
放置してしまうと、ニオイが強くなるだけでなく、
空気環境の悪化にもつながります。
今回は、空調設備の点検・修理を行っている私たちが、
「ニオイが気になる」と聞いたときに、まず最初に確認する5つのポイントを
分かりやすくご紹介します。
ポイント① フィルターの汚れ・清掃状況
ニオイの原因として、まず確認したいのがフィルターの汚れです。
ホコリや汚れが溜まった状態で運転すると、
空気と一緒にニオイが室内へ広がってしまいます。
特に、長期間フィルター清掃をしていない場合や、
人の出入りが多い環境では、
ニオイが発生しやすくなります。
まずはフィルターを外し、
汚れやニオイがないか確認してみましょう。
ポイント② 内部にたまった湿気・カビ
エアコン内部は、運転停止後に湿気が残りやすい環境です。
この湿気が原因で、カビが発生し、ニオイにつながることがあります。
特に、冷房運転後すぐに電源を切る習慣がある場合、
内部が乾ききらず、ニオイが出やすくなります。
送風運転を活用するなど、
内部を乾燥させる工夫も効果的です。

ポイント③ ドレンまわりの汚れや詰まり
結露水が流れるドレン部分に汚れが溜まると、
水が滞留し、ニオイの原因になることがあります。
ドレンホースの詰まりや、
水がスムーズに流れていない状態が続くと、
カビや雑菌が発生しやすくなります。
水漏れがなくても、
ニオイの原因になっているケースがあるため注意が必要です。
ポイント④ 室内のニオイを吸い込んでいる
エアコンは、室内の空気を吸い込んで循環させています。
そのため、室内にあるニオイを一緒に吸い込み、
エアコン内部に残ってしまうことがあります。
・飲食をする場所
・油や薬品を使う作業環境
・人の出入りが多い空間
このような環境では、
エアコン内部にニオイが蓄積しやすくなります。
ポイント⑤ 定期的な内部清掃ができていない
フィルター清掃だけでは、
内部の汚れやカビを完全に除去することはできません。
長年使用している場合や、
ニオイがなかなか取れない場合は、
専門業者による内部清掃が必要になることもあります。
「掃除しても改善しない」という場合は、
一度点検を検討してみましょう。
まとめ|ニオイは早めの対処が大切
エアコンのニオイは、
多くの場合、汚れや湿気が原因です。
まずは現場でできる確認ポイントから見直し、
それでも改善しない場合は、
無理をせず専門業者に相談することをおすすめします。
快適な空気環境を保つためにも、
ニオイ対策は早めに行いましょう。