ポジションは新人。アップはビジネスマナーから
社会人っていきなり試合じゃないんだ。まずは基本の“型”を身につける時間でした。
こんにちは。
今回は、入社してすぐに受けた「外部研修」についてお話ししたいと思います。
学生から社会人になるタイミングって、本当に大きな変化で、「大丈夫かな……」という不安がつきものですよね。私もまさにそうでした。
そんな中で最初に受けたのが、外部のビジネスマナー研修です。最初は、社会人としての基本中の基本である「挨拶の仕方」からスタートしました。外部研修だったため、他の企業の新入社員の方々も一緒に参加しており、最初はペアやグループで自己紹介を行う時間もありました。相手よりも少し深めにお辞儀をする、明るくはっきりとした声で名乗るなど、当たり前のようで意外と難しいことを丁寧に教えていただきました。会場に入った瞬間、見知らぬ人たちの中に混ざって緊張していたのを今でも覚えています。
名刺交換って、こんなに奥が深い?
研修では、名刺の渡し方やお辞儀の角度、言葉の使い方など、社会人としての基本を一から学びました。名刺は両手で持ち、相手よりも少し低い位置で差し出すこと、受け取ったらすぐに確認して大切に扱うことなど、ひとつひとつにマナーがあることを知り、驚きました。何度もペアを替えながら繰り返し練習し、だんだんと動作に慣れていくことができました。最初はタイミングが合わなかったり、手が震えて名刺を落としそうになったりしましたが、失敗しても講師の方が優しく「大丈夫、大丈夫」と言ってくださったので、安心して練習できました。
同期の皆さんと練習するうちに、最初はぎこちなかった動きも少しずつスムーズになり、「ちゃんと社会人っぽく見えるかも?」と自信も少しついてきました。
電話応対はまるで実戦練習
電話応対の練習では、シナリオにそってロールプレイングを行いました。最初は受話器を持つ手が震えるほど緊張しました。相手役との会話を想定して、まずは「おはようございます、中部空調サービスの○○でございます」と名乗る練習から始まり、用件を聞き取り、伝言を正しくメモする練習まで行いました。相手の話を聞きながらメモを取るのは思っていた以上に難しく、最初はメモが追いつかず焦る場面もありました。ですが、繰り返すうちに「聞きながら考える」「確認しながら話す」といったポイントが少しずつ分かってきて、実践の難しさに直面しながらも、少しずつ慣れていく過程で、自信を持てるようになってきました。
講師の方から「電話は相手の顔が見えない分、気遣いが大事」という話を聞いて、とても納得しました。
普段の何気ない会話との違いを知るだけでも、視野が広がった気がします。
失敗してよかった、と思えた時間
この研修で一番印象に残っているのは、「新人のうちにいっぱい失敗していいんだよ」という空気でした。たとえば名刺交換の練習中、緊張で順番を間違えたり、お辞儀を忘れたりしてしまったとき、講師の方が「今のうちにたくさん間違っておこう。ここは本番じゃないから大丈夫」と笑って声をかけてくれました。電話応対でも、名前を聞き返すタイミングが遅れてしまったり、言葉がつっかえてしまったときも、「それも全部、経験になるから大丈夫」とフォローしてもらいました。
その言葉に救われて、「間違えてもいいからやってみよう」と思えるようになりました。
講師の方の「新人のときに覚えたことは、これから何年経っても自分を助けてくれる」という言葉が、今でも心に残っています。
間違えても、上手くできなくても、まずはやってみること。
それができたこの研修期間は、私にとってすごく意味のある時間でした。
次回は、社内で受けた研修のことをお伝えします!